真夜中のF2病棟

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その日、僕は付き合っている彼女から人形を貰った。「人形は、変わりに引き受けてくれる。」と彼女は言っていた。 僕はその時、盲腸で入院していた。 その人形を貰った日は9月18日だ。そうあの日だ。 夜1時35分に突然目を覚ました。 途端に散歩をしたくなったのだ。僕は何故かF二棟へと向かった。 F二棟の入口には警備員が立っていた。裏口にもいる。いつもは閉まっている窓が開いていないか確認した。窓の一つが開いていた。 僕はその窓から忍び込み、屋上へ向かった。
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