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美優はオヤジがシャワーを浴びている間に財布から札束を全部抜き取りホテルを出た。
真冬の夜空は冷たくて寂しい。
だからだろうか。
人恋しくなってオヤジ達とまた体を重ねるという悪循環。
でも、これからはもうそんなことはしない。
美優は…
陽太に恋をしていたからだ。
でも、思いを伝えることは絶対にしない。
陽太には自分の重い過去に縛られて生きてほしくない。
この汚い体で
陽太に触れることさえも罪なのだ。
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