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昨日みた夜空の跡
君は覚えているかい
僕は君の手を握りしめ
あの星を指差した
ベッドの上の布団にくるまる
僕を診に人は来るけれど
うれしくはないむしろ孤独
そんな僕に話しかけてきた
ひとりの少女
それから毎日のように
話し始めた僕ら
ある日君は僕に
星を観に行かないかと
僕の手を握り
屋上へ駆け出した
そのとき観えた星
君は一つの点を
指差してこう言った
一年中【ずっと】見える
月の近くのヒカル星
あの星の名前はこぐま座
そう言って帰ろうと
僕の手をまた引いた
病室【へや】に戻ると
なにもいわずに僕の手を握り
僕も小さく握り返す
昔大人が教えてくれた
人は死ぬと星になる
今君が教えてくれた
月の隣にはこぐま座【ほし】がある
君に逢えたこと
月に逢えたこと
君のそばにいる
月のそばにいる
僕は明日星になる
君をずっとみてられるから
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