第一章 地獄

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黒い岩でできた床の一部が、どんどん沈んでいく。和真は恐怖をいだいて見守っていた。しばらくすると音が途絶えた。口が四角いストローで岩の一部分を切り取ったような状態になった。 和真はゆっくり近づき、穴を覗く。下は真っ暗で何も見えない。和真が入っても、全然余裕のある広さの穴が、突如部屋の真ん中に現れた。 「これは何かの隠し部屋に違いない」和真は飛び込む決心をした。
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