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案外、すぐに足が床に付き、和真は楽々着地した。
岩でできた狭い廊下を少し歩くと、空間が急に開けた。
和真は目の前の景色に息をのんだ。今まで見てきた何よりも美しい景色だった。
部屋中に散りばめられた、輝く石。それぞれが激しく乱反射して、部屋を天のように明るくしていた。
そして、部屋の中央には、小さいが不気味な塔がひっそりと建っていた。和真は歩を進め、塔に近づいた。岩のブロックでできた、頑丈そうな黒い塔。アーチ状の入り口があり、中には何もないようだ。
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