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和真は目をゆっくりと開いた。白い羽衣、裸足。予言ノートが自分の左側に無造作に放られていた。
ちっ、夢じゃなかった。
世界の消滅が夢オチだったのを、今でも鮮明に覚えていた。そして和真は、これまでのいきさつを思い出す。
ノートをいつもの公園で拾う。謎の少年、ソラが現れ、天国に連れて行かれる。蘇生の旅とかいう、雲海を渡る旅に出る。そして様々な罠を抜け、ある男に出会い、連れ去られた---
どうして自分はこんな所で寝ているんだろう---ある男の顔を見て、和真は畏れを抱いた声で言った。「ハテン」
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