1人目

3/10
前へ
/82ページ
次へ
彼は調味料売り場の一角で背負っていた鞄を下ろし、あたかも調味料を探してるような仕草で座り込んだ。そして、辺りを見渡し鞄のファスナーを開け先ほどの菓子パンと紅茶を中に放り込んだ。そしてファスナーを閉め、再び鞄を背負った。 「無いなぁ。」 彼は首を傾げながら白々しくそう言いスーパーから出て行った。
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加