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(さて、近くの公園にでも行って食べるか。) そう思いながら歩く彼の肩が突然強い力で掴まれた。 「お客さん。ちょっと事務所まで来てもらえます?理由は分かるよね?」 がっしりした体格の男はそう言い。彼の後ろのベルトを掴みながら事務所まで連れて行った。 「さて、鞄の中を出してもらいましょうか?」 彼は無言のまま鞄から先ほどの菓子パンと紅茶を取り出し、目の前の机の上に置いた。
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