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「ん・・・?」
私の記憶は途切れてしまった。
ゲーム?、晋也?、人が死んだ?
何も思い出せない。
気づいたら、病院のベッドで寝ていた。
横で泣いている私の両親。
私は、自分の名前はわかる。
けど、病院にいくまでの記憶はなかった。
ぽっかりと空いてしまった私の心。
もう思い出せないと医者からも言われた。
でも、私が持っていたこのリストバンドを見るたび、私は発狂してしまう。
「きゃああああ!!助けて!!誰かぁ・・・!」
「やはりダメか。彼女が持っていたあのリストバンド、特別なものにかわりないとしても、いつもアレじゃ意味が無いな・・・」
「助けて!!」
私は今も、どこか奥にある恐怖に付きまとわれている。
-完-
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