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海斗が言った瞬間、私は無意識に海斗の胸を押し返していた。
「遊里？」
「ね、なんか…視線感じない？誰かに見られてるような…」
私がひそひそと言うと、海斗がﾁｯと舌打ちをする。
「海斗？」
「普段鈍感なのに…気づいてしまったか…」
悔しそうに呟く声に耳を疑った。
「え…？海斗も気づいてたの？」
「ああ。」
「！？じ…じゃあなんで続けたの！？」
私が少し声を荒げると、海斗は私の横に寝転がる。
「…別に見られたからって害があるわけじゃないだろう。」
「…え…？」
「遊里はむしろ見られてた方が燃えるんじゃないか？」
…………そんな風に思ってたの？
ショックが大き過ぎて声が出ない。
私は海斗と愛し合っている所を誰かに見られたいなんて思った事はない。
それは二人の大事な行為だから。
「燃えるわけ…ないじゃない…何でそんな事言うの！？」
「遊…」
「海斗のバカ！！！！！」
伸ばされた腕を払い。
私は慌てて部屋を飛び出した。
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