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「海斗っ…」
私が助けを求めて海斗を見ると。
「愛のないSEX、ね…。」
嫌な笑みを浮かべ、海斗がポツリと呟く。
…凄まじく嫌な予感がする。
危機を感じ私がゆっくり体を離そうとすると、その肩を海斗に掴まれた。
「…どこへいく?」
そう言った彼の目には既に先程までの暖かい優しさはない。
あ~…なんか嫌な予感が的中した気がする…。
私は半べそをかきながらも大人しく海斗の隣に身を寄せた。
それを確認すると、海斗が口を開く。
「だったら私達が教えてやろう。愛のあるSEXを。」
…………………
え!?
声も出ないのに、口がパクパクと動く。
なにを言ってるの!?
驚いているのは二人も同じようで、ポカンと口を開け海斗を見上げていた。
「口で説明するより、見た方が早いだろう?…おいで遊里。」
そう言って海斗が私の腕を引く。
しかしそうはいかない!
必死に腕に力を入れそれを阻止しようとした。
「…可愛い抵抗だな。誘ってるのか?」
でも海斗にそう言って目で威圧された瞬間、恐怖で体の力が抜けてしまう。
そのままベッドに倒された私は、縋るような気持ちで二人を見た。
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