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「あっ…」
思わず漏れた喘ぎに、海斗がクスッと笑う声がした。
「…ん…なに?なんで笑って…」
私が口を尖らせると海斗が耳元に顔を埋める。
「…やはり、俺を奮い立たせる事ができるのは…遊里だけだな。」
「え?どういう…あっ!!」
私の言葉を遮るように、人差し指が私の体を下へとなぞっていく。
くすぐったいような、痺れるような感覚に背中がのけぞった。
「…すご…でかっ!」
「…私が誘惑してもピクリともしなかったのに、あの小さな喘ぎだけであんなに大きく」
その時、2M程しか離れていない所で茜さんと拓海君がゴクリと唾を飲んでいたというのに。
私の耳には全く届いていなかった。
「遊里、足を閉じるな。」
眉間にシワを寄せる海斗に、私はブンブン首を振る。
だって!!
自分でもわかるの。
もうシーツまで濡れてる。
キスと少しの愛撫だけで蜜がどんどん溢れきてしまったのだ。
海斗は仕方ないとでも言いたげに笑うと、私の手首をそっと掴み引っ張った。
「ちょっ…海斗っ…!!」
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