愛の証

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遊里の中から指を抜き去り、今まで自分が拘束されていた椅子へと向かう。 椅子の向こうにいた茜と拓海の視線は俺の下半身に集中していた。 「…驚いているのか?」 クスッと笑いながら聞くと茜がコクコクと頷く。 「だって私があんなにしてもピクリともしなかったのに…」 まあ大抵の女はビックリするのかもしれないな。 だが…。 「…人によってそれぞれ愛のカタチは違う。俺の遊里への愛のカタチは…遊里以外を愛せない事だ。俺が愛せる人など…遊里以外にはこの世に存在しないと言い切れる。」 「…その…遊里さんにしか勃たないのも…旦那様の愛のカタチですか?」 拓海が遠慮がちに聞くのに、俺は目を閉じて笑った。 「いや…これは本能だな。遊里以外に欲情した事など一度もないからな。」 言い切ると、二人は一瞬目を丸くして。 でも何かを理解したように目を細める。 「…さあ、愛あるSEXの講義も大詰めだ。…一度しか見せない。一瞬も目を離すなよ。」 意味深な言葉を吐き、俺は椅子に絡まったままの鎖に手を伸ばした。 ガチャ…。 部屋に響く金属音に遊里がビクつく。
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