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俺が言うんだから間違いない。
とでも言いたげな海斗に、私は小さくため息をついた。
「…でも恥ずかしいから二度と嫌だよ。」
「当たり前だろう!」
「えっ…?」
海斗の声が急に大きくなる。
驚く私の頬に、海斗の大きな手のひらが重なった。
「…お前の体を、声を、乱れる姿を…全てを見ていいのは俺だけだ。二度と他の奴になど見せてやるものか!」
もどかしい程優しく私の頬を撫でる手。
その手に自分の手を重ね、意地悪く訪ねてみた。
「じゃあ何故昨日は良かったの?二人に本当の愛を教えるためだとしても…もっと他に方法があったわ。」
海斗はバツの悪そうな顔をしてから私の横に寝転ぶ。
「…茜に何をされても反応しなかった。」
「え?」
「おそらくあいつのテクはすごい。だが…反応しなかったんだ。俺の下半身が。…そしたら茜が、俺がEDだと言い出した。」
ブッ!!!
思わず吹き出してしまった。
海斗がED!?
この年で1日に何度も私を抱く海斗が!?
おかしくて仕方ない。
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