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「…遊里にしか反応しないだけだと言ったが、信じないんだ。」
まぁ普通信じないと思うけど…。
健全な一般男性のほとんどは、魅力的な女性の全裸を見せられ更にフェラまでされれば元気になってしまうはずだ。
「…EDだと思われたままだと嫌だったんでしょ?」
からかうように言うと海斗が眉を寄せる。
ヤバ…怒らせた…。
思った時には既に遅く…射るような瞳が私を睨みつけていた。
「ごめんなさい、悪気があったわけじゃ…」
ギシッ。
言い終える前に、ベッドが軋む。
体を起こした海斗は小さくため息をついた。
「別になんと思われても良い。だが、こんな世の中でも真実の愛はあると…あいつらに教えてやりたかった。」
遠くを見つめる海斗に、私はなんてバカな事を言ってしまったのかと後悔した。
二人は親に捨てられ、自分の体をお金で売っていたのだ。
だからこそ海斗は…『本当に愛している人とのSEX』の違いを教えたかっただけなのに…。
「ごめんなさい海斗…私最低な事を言ったわ…。」
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