未完成の終決

4/8
前へ
/456ページ
次へ
「これ絶対姉ちゃんの方が少ないだろ」 「悟、次それ言ったら地獄を見せるわよ」 「すいません」 どうやらこの口喧嘩からして、琴音と悟のようだった。 「よぅ、琴音、悟」 俺はベッドから気軽に挨拶をすると、二人は足の動きを止め、呆然とこちらを見てきた。 「城にぃが生き返った!」 直後、二人は手に持っていた果物を取り落とした。 「ちょ、待て待て。俺ははなっから死んでないし、第一それ俺の見舞い・・・」 「悟!今すぐ遥香さんを連れて来て!」 「分かった!」 二人は俺の声など聞かず話を進め、悟は一目散に病室を出て行ってしまった。
/456ページ

最初のコメントを投稿しよう!

821人が本棚に入れています
本棚に追加