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「何度来ても無駄だ神崎城哉!」
ニヤリと黒装束の男は何も構えずにその先の光景を見る。
すると、俺は目の前で黒装束の男が倉吉亜美に向けて何か合図をしたのを見つけた。
「零!今だ!!」
すると、零はお札を持ったまま倉吉亜美の元に駆け出した。
そう、用は倉吉亜美の動きを止めてしまえば、バリアはなくなる。
だから俺が囮となり注意を十分に引き付けてから、倉吉亜美の動きを止める。
たったそれだけの作戦だった。
「くそっ!避けろ倉吉!」
黒装束の男は俺の作戦に気づき、叫ぶ。
しかし、もう遅い。
零は滑り込む様にして倉吉亜美にお札を着けようとしていた。
だが、俺達の希望は絶望に変貌する。
零がお札を着けようとした瞬間、倉吉亜美は一枚のお札を取り出す。
すると、そのお札はまるでアニメで死神が振り回しそうな大鎌に変化し、それを振って零を吹っ飛ばした。
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