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「食らいやがれ!」
その声がした瞬間、俺の手元から新谷の足が無くなった。
「くそっ!新手か!」
新谷の叫びが聞こえる。
俺は僅かに残っている意識を耳に傾ける。
すると、新谷の声が震えているのが分かった。
「な、何で『お前』がここにいやがる!いや、ここで寝ているのが『お前』のはず・・・じゃあ何故!?」
新谷は意味不明な叫びを発している。
「はぁ?別にそんな事どうだっていいだろうよ。それより、よくもまあ『俺』をここまでズタズタにしてくれたな」
その声と共に何かを殴った様な鈍い音がする。
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