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俺は飛び上がる様に起き上がった。
周囲を見渡すと、白い壁が四方八方に広がっており、俺は白いベッドの上にいた。
どうやら、ここは病院の様だ。
俺は安堵して、再びベッドに腰を掛ける。
「大丈夫ですか神崎様・・・」
俺はその声に驚き、再び飛び起きる。
その声の正体は零だった。
「なんだ零か・・・俺は大丈夫だよ」
「そうですか。それは良かったです」
零は緊張が解け、笑顔を見せる。
「ところで・・・俺はどうなっちまってたんだ?」
俺には気を失ってから今までの記憶が無い。
「神崎様はあの後、すぐに救急車に搬送されて、三日間寝たきりだったんですよ」
「そうか・・・」
俺は包帯をグルグル巻きにされた右腕を見る。
俺は確実に新谷に殺されかけた。
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