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その日の放課後。
俺は桐野に呼び出され、桐野の机に向かう。
桐野曰く、『秘密の部員スカウト大作戦』が出来たとの事だ。秘密にする必要性があるのかは俺には分からん。
「よし、来たね」
桐野はニヤリと笑う。
「じゃあ今から『秘密の部員スカウト大作戦』の説明をするよ」
桐野の顔が真剣な顔に変わる。
一瞬の緊張を感じ、俺も真剣に桐野の話に耳を傾ける。
「まず、自分と身近な人に誘いをかけてみる。もしそれに失敗したら・・・」
「失敗したら?」
俺は固唾を呑み、一瞬の緊張を味わう。
「・・・・・・強引に拉致する!」
コイツ、なんて事言いやがる!
真剣にコイツの話を聞いた俺が馬鹿だった!
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