2・本日は快晴なり

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・  そう思い寝室のドアを開けると、かな子さんがベッドの上に寝っ転がってピザポテトを食べていた。 「あ、椎名も食べる?」  我が物顔で人のベッドを占領しているかな子さんは、ぼくに気付くとほぼ空になった袋を差し出した。  ピザポテトはぼくのだし、ベッドもぼくのだし、スカート捲れて水玉のパンツが見えてますよ、とかいいたいことは沢山あった。  あったけれど、あり過ぎて何からいえばいいのか分からない。  がっくりと脱力して、ぼくは床に膝をついた。 ・
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