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「まぁ彩の気持ちはわかったよ。やるかどうかはまだわかんないけど、とりあえず検討してみます。」
今はバイトはしていないし、正直彩の言う通り、悪い話ではないとは思う。
けれど昔やっていた居酒屋でのバイトがとても楽しかったこともあって、また接客をしたい気持ちを捨て切れない自分もいて。
「それってやっぱり来年から営業の仕事につくからとか?」
彩にそのことを話すと、おずおずと残念そうに聞いてきた。
「いや、全然。ただ居酒屋バイトが楽しくてさ。色んな人と話したりするの私好きだしね。来年からの仕事は嫌ってほど人に会うだろうから、ためにもなるだろうけど。」
あと残り10ヶ月余りの大学生活、悔いの残らないように楽しみたいもんね。
こうやって明日のことを考えずに飲みたいだけ飲むなんてまさに学生の特権だし?
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