第1章 ‡忍び寄る恐怖‡

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「古龍とは普通の飛竜よりも遥かに強い龍の事じゃ。古龍の存在自体が謎に包まれておる厄介な龍じゃよ。」 「だろうな。しかも砂漠を歩いてたら急に風が強くなったんだぜ?マジ焦ったぜ…。」 ライトは大剣アッパーブレイズを肩から下ろしながら言った。 「風が強くなった…?全く厄介な古龍が現れたな。」 ギルドマスターはライト達が見た古龍を知っている感じだった。 「まさか、砂漠で見た古龍を知ってんのか!?」 「お主が風が強くなったって言った瞬間に分かったわい。その古龍は鋼龍、〈クシャルダオラ〉じゃ。」 ライト達はよく分からずにただポカンと口を開けていた。 「クシャルダオラは風翔龍とも呼ばれていて風を操る古龍じゃよ。」 「なんでまたそんな奴が存在するんだよ…。」 ロイドが溜め息を吐きながら言った。 確かに自然を味方にしている龍何て勝てる訳がない。 ライトはそう思っていた。 「しばらく様子を見るか。ワシは知り合いの古龍研究所のじじいに話しを聞いてくる。また何か分かれば連絡する。でわな。」 ギルドマスターは集会所を出て行って集会所にはライト達と受付嬢のベッキーだけが残された。
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