約束

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「おーい、松本、お客さん」 入り口付近で固まっていた男子のうちの1人が、俺を呼ぶ。 ん?客? めずらしいな。 「おぅ」 一応返事をして、入り口へと向かう。 つーか、マジで誰だ? 入り口付近では、なにやら男どもが俺を待つ人物をジロジロ見るなり、興奮しながらコソコソと喋っていた。 入り口に着くと、俺は客の顔を見るなり、心臓が高鳴り、マヌケな声を出してしまった。 「あっ…」 「よっ♪」 目の前には、春たんが……もとい、春先輩がいたのだ。 「なんか、ギャラリーが騒がしい。場所変えよ」 そう言うなり、春先輩は俺の腕を引っ張って歩きだした。
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