警告

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洗いすぎで色褪せたキャミソールとショーツ。 化粧もしていない乾燥した顔面には赤い縁の眼鏡。 さっきからベッドはギシリとも鳴かない。 当たり前だ。たった一人ここにいる私が動かないのだから。 ベッドに腰かけて、もう何時間だろう。もしかしたら数分かもしれない。 時間の感覚がない。 「あ」 空が灰白色になってる。 朝なんだ。 気分はまるで夜のままなのに。 時間の過ぎ行くスピードは不条理。 なんとなくそう思った。
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