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PM 15:32
――――――『倉庫街』
「聞いてるか?やぁ、稟」
『フォードか?
前のコカインの件では世話になったな。
幹部達も喜んでいたぞ』
「あぁ、ありがとう。
またごひいき頼むよ」
『そういえば、今街でお前らの情報を高値で取引きしている奴らがいるぞ。
知ってたか?』
「あぁ、そいつらのせいで俺達は破産寸前まできてる。
まったく、ムカつく話だよ。
今日電話したのは他でもなくその話だ。
お宅には、この前の借りを返してもらいたい」
『仕方ない、お前の頼みだからな。
デカい借りだったし。
何をすればいい?』
「オーケー。
お宅にはその情報を流している奴等と、今ウチで扱ってる依頼人にウチを紹介した仲介屋を探して欲しい。
たぶんそいつもグルだ。
そして、そいつらの周りを固めてくれ」
『分かった。
市内を部下にまわらせる。
発見次第連絡する』
「すまないな、あとで、酒を送るよ」
『気にするな。
優秀な人材がクズ共のせいでいなくなるのは、街のためによくない。
仕事にエキサイティングの要素がなければ面白くない』
「あぁ、またな」
煙草を灰皿に押し付ける。
あの兄ちゃんは、全部直るのに、初期化も入れて2時間って言ってたな。
ヒマだな‥‥
一応戦える準備をしとかねぇとな。
それまでに傭兵共が気付かなきゃいいがな。
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