#02 a shower of lead

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AM 08:53 ―――――――――――――アジア ――――フィリピン領海 天井の金のシャンデリアが揺れ船内にはクラシックが流れる。 豪華な作りのホールに客達が集められている。 覆面をし客達に銃口をむける男二人‥‥ 額から流れる汗‥‥‥‥ 怯える目‥‥‥‥‥ 神に祈る手が震える‥‥ 天井に放たれる一発の弾丸‥‥‥‥ それと共に響き渡る悲鳴‥‥ 「きゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「静かにしろッてンだろーがッ!!」 早朝からの仕事はキツイものがある。 「オイ!怒鳴るなよライ! 小さい子もいる、将来大きな心の傷になったらどうする?」 「るッせーな!!大体なんだよ! この覆面!いらねーだろ!!」 ライと呼ばれる男は覆面を脱ぎ捨てた。 長い黒髮が揺れる。 「ふぅ、スッキリした。ボス達は?」 「まだ金庫室だよ」 「早く帰りてぇ~ そういえばこの船は大丈夫なのか?」 「大丈夫最近の船はコンピューター制御だからねちょいといじったら玩具になる」 「そいつは良かった。 だが、ジルお前そんな格好してノルマンディーにでも行く気か?」 ジルと呼ばれる男は覆面にサングラス、防弾チョッキに背中に大きなバックパックを背負っている。 「だって、安全第一だろ?」 「お前な、もう少し仕事を楽しめよ」 「死にたくないもん」 「あっそ、チキンめ」 ジルは腕時計を見る。
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