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AM 11:10
――アジア
――――――「Gilt」
「金箔」という意味だがもう一つ「虚飾」という意味の方がこの街には似合ってると思う。
実際この街は、Lie(嘘)で溢れている、俺もその嘘の中のひとつ‥‥‥‥‥‥‥‥
辺りに銃声が鳴り響く‥‥‥‥
俺が引き金を引くたびに依頼者をさっそく殺しに来たヤツラは、俺の前に肉片をまき散らして倒れていく。
チェス盤の模様をした床には血や、大量の薬莢と死体でアートになっている。
――――――なんでだ?
うまく納得出来ねぇ、
今日俺は店番をしていた。
愛銃のご機嫌を確かめ、朝からぬるい「コロナ」を流し込み、スパスパやっていた。
「最近シケた仕事しかしてねぇな、
あ~あ~なんか 鉛の弾で頭打ち抜く仕事ねぇかな~」
下らない愚痴も出る。
俺の頭痛ぎみの頭にカン高くてうるせー電話が鳴る。
ジリリリリリン!
ジリリリリリリリン!
「たくッ!!誰か出ろよ!」
だけど俺しかいない。
舌打ちをたぶん30回はした。
電話に2、3個穴開けようかな?
仕方なくでる。
「はい、はい、こちら民間警備会社
『PeaceMaker』
あぁ、ボスか?
そっちの仕事はまだ片付かないのか?
まず、3人揃って行くことねーだろ!?
俺じゃろくな接客できねーぞ?
せめて爺さんか、アリスぐらい置いて逝け!
評判下がったら給料から天引き?ざけンなッ!
――――ん?あぁ聞いてるよ。
アメリカ人からの仕事?シケてて低賃金じゃねーだろーな?
前のタンカーの子守りは最悪だったからな。
――――へぇ、金持ちだな。
いつ来るんだ?そのアメリカ人。
10時ねぇ 内容はシケてるがローリスクハイリターンな仕事は嫌いじゃない。
ん?『Gill』(ジル)?いかにも 白人って感じだな。
まぁ名前は関係ねぇ。
あぁ、11時に港でな、イエローモンキーて言われねぇように気をつけるよ」
ガチャン!
AM 10:00
ドアが開き、ついているベルが鳴る。
そいつは来た‥‥厄介事をひっさげて‥‥‥‥‥‥‥‥
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