Lie #01

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チェス盤のような模様をした床‥‥ 入口から入って正面には大きな机と商談用の小さな机と向かい合っているソファ‥‥ 窓際に小さな花とクマのぬいぐるみ‥‥‥ 煙草に銃‥‥ カッターシャツにネクタイ姿の依頼者‥‥ 黒の短髪‥‥ 気ぃ弱そう‥‥‥‥ ラジオは電波が悪いのか途切れ途切れに音を出す。 俺は依頼者ジルの依頼内容と報酬について話していた。 「街の情報屋にいいボディーガードがいないか聞いたら、あんたらのことを教えてもらってね、目的地はフィリピンの港までで、前払いで5万ドル。 向こうに着いたら5万ドル払う。 荷物は俺とこのマックとアタッシュケース今回のあんた達の報酬だけだ。」 俺はさっそく暇になった。 「オーライ 分かったよろしくな。 そんな大金積むなんてよよほど死にたくねぇンだな。 11時にボス達が船を用意してる。」 煙草を奴に差し出す。 「ありがとう、それに乗り込めば自由になれる。」 ジルは遠くを見つめていた‥‥‥ 「随分、大袈裟だな。 なぁ、詮索するわけじゃねーけどそんぐらいの仕事別に俺らじゃなくてもいいンじゃねーか?」 「いや、念には念を押しとこうと思ってね…」 「でも、別段誰かに追いかけられてるわけじゃないんだろ? 海賊対策かい? 海賊共のせいで最近は政府(ガバメント)の出入りが激しい、まったく迷惑だぜ。」 「あ、あぁ、まぁそんなとこだよ。」 嘘だ、目が泳ぎまくっている。 ドンパチかまぁいいけど 俺は銃の手入れを始めた。 ジルは時間が速く過ぎるのを祈るように待っているように見えた。 煙草を灰皿に押し付ける。
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