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「佐助ー、さーすーけー」
あ、呼んでる。
愛しいあの人が、あの声で。
俺様の名前を
「佐助ー!!」
【ガササッ、バサッ】
「はいはい旦那、呼びましたか??」
俺様が出てきた瞬間、旦那は少し安心したような顔をしたけど、次の瞬間直ぐにその顔が変化した。
「遅い!何故すぐに出て来ぬのだ!!」
ありゃ……、ちょっと調子に乗りすぎたかな??
「何時もはすぐに来るではないか……」
そう言いながら、ブーっと頬を膨らませた。
ほーんと、旦那は可愛いなぁVv
「ごめんね旦那~、怒らないでよ ね??」
そういった後も旦那はまだ拗ねてるのか、少しだけ唇をとがらせていた。
しょ~がないなぁ、アレ使おうかなw
「じゃーん、実は団子買ってきたんだよ。これで機嫌なおしてよ、旦那♪」
すると、ムスッとした顔はすぐに元の可愛い笑顔に戻った。
「だ、団子?!わかった、なおす!!✨」
キラキラした目をしてニパッと笑って見せた。
そうそう、この顔が見たくて買ってきたんだもんな~
本当、旦那のしたで働いてて良かった♪
「じゃ、早速食べる??」
「食べる!!!✨」
そう言った後、団子の入った袋を渡したらすぐに袋を開け、団子を食べ始めた。
相変わらず可愛くて早いなぁ
お昼時、この姿を見れるのは俺様だけ………
つまり、俺様専用であり俺様だけの特権って奴だね
まぁ、(ムカつくことに)この姿を知ってるのは俺様だけじゃないけど。
竜の旦那、右目の旦那、鬼の旦那、風魔…
下手したら、大将やかすがとかもいるしな…
競争率激しすぎでしょ~(ため息
旦那の可愛さにも困ったもんだよ………
でも、良いけどね。
だって…………
「うむ!美味いな、この団子♪」
「そうでしょ?何せこれは信濃の中で一番美味しい甘味屋で売ってた団子だから、普通の団子とはちょっと違うよ」
すると、旦那は一瞬驚いた顔をした。
「ん?大丈夫だよ、旦那~ そんなに遠い場所じゃなかったし♪」
「…どれ位の距離だ?」
「んー、2~30里ぐらいだったかな?」
「馬鹿者!もの凄く遠いではないか!!」
「……何で?俺様達、忍にとっちゃ近いほうだけど……」
「某だけの為にその様な無茶はするな!!」
「……え?」
「団子などすぐ近くの甘味屋で良いのだ!何故遠くまで行ったんだ?!」
「…………」
旦那って、素晴らしいくらいに鈍いなぁ………
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