愛しの紅い妹

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どこかの世界で、いつかの時間。 その場所に、二人の兄妹が住んでいました。 二人はとても仲が良く、親がいなくなってからも二人で元気に暮らしていました。 今からは、その兄妹のお話です……… 【タッタッタッタッ...】 「政兄ぃー」 紅い鉢巻をリボンのように頭に結んだ、小柄な少女、幸村。 「ん?どうした、幸」 右目に眼帯を付けた『独眼竜』の異名をもつ幸村の兄、政宗。 この二人はとても仲の良い兄妹です。 「あのね、政兄に宿題を教えて欲しいので御座る!!」 「おう、良いぜ。俺の部屋に行くか」 「うん!♪」 でもこの兄妹の兄はちょっとした問題を抱えてます。 『shit!いつ見ても俺の妹はcuteすぎるぜ!!』 早く言えば、シスコンです。 兄、政宗は妹の幸村が好きすぎて好きすぎてたまらないのです。 勿論、政宗はそれに気づいています。 「そういえば政兄、明日学校いつ帰ってくるの??」 「ん?あぁ、明日は何時もより早く帰ってくるぜ?」 それを聞いた幸村は目をキラキラさせながら、政宗に訪ねた。 「本当?!政兄明日早いの?!」 「あぁ、明日久々に俺が晩飯作ってやるよ」 そう言うと幸村はその場で飛んでハシャいだ。 「やったぁ!政兄が早く帰って来るで御座るぅVv」 『shit!!!cute過ぎる!!!!!』 その姿を見て政宗は悶えそうなのを必死で堪えていた(危険 「じゃあ、佐助兄ぃにも行っておくね!!『ご飯作らなくて良いよ』って!!」 ちなみに佐助兄とは、お隣に住む幸村の子育て役2の事。 「あ、いや俺から伝えておくから良いぜ」 「本当?じゃあ、そうする」 そう言って幸村はニパッと笑った。 「あ、あぁ………///」 『~~~~~っ、shit!!!!!///』 ↑これがいっぱいいっぱい。
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