プロローグ

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 深夜の住宅街をパトカーの赤色灯が照らし出す。規制線の前には寝巻き姿の野次馬の人だかり。 「ほら、どけ。邪魔だ」 「なんだよ。ここは行き止まり…」 「分かってる。俺は警察だ」  オートバイにまたがるジャケット姿の男が野次馬を睨む。 「警察?あんたが?」  男に不審な目を向ける野次馬。 「うっせぇ。なんか文句あるか?」 「ほら、何を騒いで…あ、原刑事。ご苦労様です」  騒ぎに気付いてやってきた制服警官が男に敬礼する。
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