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二人が笑顔のまま朝食を食べ終わり、そのまま片付けをした。
少年は準備をし、といってもローブを纏いブーツを履くだけだが、少し先で宙に滞空している二人に向き直った。
フードは既にかけられ、口元だけがのぞく。
「さて、まずはギルドに行かなきゃな。ファーネス、ルシュカ、後で喚ぶ。………“転移”」
「「はい、いってらっしゃい!!」」
詠唱、起動時間共に一流の魔法を前に、二人の声は届いただろうか。
ギルド内、マスターの執務室。
「来た、かな………?」
ギルドマスターの小さな呟きに呼応するように、締め切った室内に僅かな風がまく。
「任務潰しにきたぞ、セレス」
執務室にいきなり現れても、ギルドマスターであるセレスを呼び捨てしても、もう日常茶飯事なので咎められることはない。
「そろそろと思ったわよ。今日は何するの?」
「Xランク全部だ」
Xランク任務は帝以上しか受けられず、難易度が高く数は少ない。
セレスが先日頼んだ10個が今あるXランク全てのため、これさえしておけば暫くはないだろう。
「あらま。三つは減らしていいわ。機嫌がいいんだかなんだか分かんないけど、闇帝が三つするって言ってるのよ。減る分はいいわよね?」
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