第2章 世界最強の任務

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「もう、どこにあるのよ~!かれこれ10分も探してるわよ!」 近くに秘境があると言われる街、『サブスタン』に近い森『裏切りの森』。 その中では、いつもならすぐに見つかるはずの秘境への入口が見当たらない為に、ルシファーが音をあげていた。 「口動かす暇があるなら融合解いて手分けして探せ。」 相も変わらず無表情、無機質な声でグレイドは言い放った。 グレイド自身は転移してきたその場からは動かずに目を閉じ、自らの気配を消して周りに意識をむけている。 「むぅ……“融合解除”」 ルシファーが光に包まれ、弾けると同時にそこにはファーネスとルシュカがいた。 二人は高い木々を越えて上空に行き、ばらばらに目を凝らしている。 その下では、閉じていた目を開けてグレイドが僅かに眉を寄せている。 「ちょっと面倒になってきた。………“魔力解放:探知”」 「「ちょっとますたー(アルジ)!?待って……ってうわぁっ!!」」 グレイドの魔力解放を止めることが出来なかった二人は、別々にちびっ子の姿からグレイドと同じくらいの姿になった。 それ以外で違うのは、翼の色。 本来の白い天使の羽と黒い悪魔の羽になっていた。
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