第2章 世界最強の任務

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二人はグレイドの傍まで超高速で移動すると、それぞれ魔法を無詠唱で放ちながらグレイドを怒鳴り付けた。 「ますたー!!なんで私達がいること忘れて魔力解放するの!?」 姿こそ少女だか、話し方や声はちびっ子の時と変わっていない。 ファーネスはホーリーアローを何十という数で放った。 その反対側では同じく何十ものダークアローを放つルシュカが。 「アルジの馬鹿ぁ!!僕らはこうなると力が暴走しちゃうって言ってるじゃない………!」 涙目である。 グレイドは軽やかに避けながらも魔力解放を止めず無感動に言う。 「……ああ、すまない。もうちょっと我慢しろ。後5分で終わる」 「5分も!?魔力消費し続けないと辛いけど……使うばっかりの方が疲れるんだからっ!!」 再びホーリーアローを大量に放ちながらファーネスはグレイドに近付く。 相当ご立腹のようだ。 「……だからって俺を攻撃することないだろう……」 「アルジはどうせ避けるからいいの!」 「………………はいはい」 グレイドは呆れて溜め息をつくが何かに気付いたように一瞬動きを止めると邪魔なローブを脱ぎ捨てその場から飛びのく。
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