第3章 いざ学園生活へ

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セレスはギルドマスターでありながら帝。 どこの街のギルドかまでは分からないが、雷帝もそうらしい。 先程、ライズは水属性もほぼ極めていると言ったが、自分の属性の魔法しか使えないというわけではない。 自分の属性は他の属性に比べ、高レベルの魔法を扱いやすいという利点があるだけである。 「(能力言っちまったから滅帝とは名乗れないな……)この世の存在に唯一選択権をもつ者……終焉の紡績者、グレイド・シルヴァーだ………」 「なんと、無属性じゃからまさかとは考えておったが……居眠りしよったのは任務があったからじゃな? 昨日終焉の紡績者は緊急のZランク任務じゃったと聞いとるよ。セレスは一つの世界を消した、とか言っておったな」 任務のレベルを聞く限り、グレイドの任務に出来ないものはないように思われる。 ライズは『居眠り』という単語に大袈裟に反応して、グレイドをからかった。 「げ、ばれてるぞグレイド」 「別に………ばれても何も変わらないから問題ない(それよりセレスだ。任務内容話すか?フツー。やっぱ兄弟なんだよな……コイツ……この馬鹿と)」 「ふぉっふぉっ、堅っ苦しいのはわしも嫌いでな、居眠りするのもよーく分かるぞ?わしも若い頃は居眠り大好きじゃったからな。集会の度に寝ておったよ」 これには流石にグレイドも驚いたのか、少しだけ目が見開かれる。
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