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「う………ぐぇ」
こわもてあんちゃんは気持ち悪い声をだして苦しそうな顔をしている。
ここからではよく見えないな。
そーっと女の子の肩からあんちゃんの方を覗くと…………女の子の正拳突きが深々と腹部に埋まっていた。
女の子が拳を引くとこわもてあんちゃんは膝をつき、その場に倒れこんだ。
……この女の子……何者?
「ほんとに……常識を知らない方ですね」
倒れているあんちゃんにそう言い、こちらに向いた女の子は………
あまりにも綺麗だった。
「あなたは勇気ある方ですね。尊敬します」
「えっ……あ……うん」
彼女の笑顔は言葉では形容しがたいほど綺麗で……僕は言葉が詰まってうまく喋れなかった。
「き……君が……その凄いよ」
「フフ、ありがと。あっ!!買い物~!私行くね。バイバイ勇気の人~」
小さく手を振りながら彼女は走ってどこかにいってしまった……。
勇気の人て……
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