導かれし勇者たち

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「ハルカ、どうかしましたか?」 「あ、なんでもないよ」 ハルカは洗いたての皿を食器棚にしまう。食後もこうして共同ですれば早く片付く。 「りゅうちゃん。私、明日でかけるよ」 「リンさんとお買い物に行くのですね。彼女も言ってました」 明日は日曜日。 リンも口裏を合わせてくれたようだ。ホントはカナタとデート。 デートなんて言うと確実についてくるからね…… 「明日なに着てこうかなぁ」 リュウジがいない部屋でハルカは1人ウキウキしている。 デートなんて久しぶりだし、カナタから誘うのも初めて。 風呂上がりの火照った身体が再び火照ってくる。 「早く明日にならないかなぁ」 ハルカはベッドにもぐるとそう呟いた。だがリュウジにバレないように行かなきゃ。 「ウルサイからね♪」 リュウジにも悪気がないのはわかるが、そこまで心配されるとさすがに腹が立つ。 双子だし、やっぱたった1人の妹は可愛いんだろうな。 ハルカは目を閉じると深い眠りについた。
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