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地球は今日も平和。
晴天の中、4人の男女がテニスをして遊んでいた。
「カナタ~! りゅうちゃんもガンバレ~!」
「あなたなんかにボクのはるちゃんは渡しませんよ!」
「その台詞、そのままそっくり返してやる!」
カナタは目にも止まらぬ早さでラケットを振るった。速い球がリュウジのもとへ向かうが、彼は楽勝で打ち返した。
カナタ。17歳で趣味は空手。リュウジの双子の妹ハルカとは恋人同士。だがリュウジはなかなか認めないのである。
リュウジ&ハルカ。16歳の双子兄妹で趣味は読書。性格も顔も似ていない。
「リン、どっち勝つと思う?」
「さぁね……空手だったらカナタが勝つんじゃないかしら?」
リンは意地悪くウインクをした。
リン。18歳でハルカ逹のお姉さん的存在。頭もよく美人だが剣道、弓道、合気道の達人だとか。はっきりいって怖い。
「カナタがね、ハルカちゃんのことばっかり話すのよ」
「えっ、どうして?」
「さあ? カナタはよくわからないから………」
昔からカナタは不思議なヤツだった。なぜハルカを好きになったのか理由も言わないし、告白の時の台詞が「好きです、付き合ってください」だった。
正直、吹いたがハルカも気になっていたので即OKした。
「球が早くて見えない……」
「そうかしら?」
「みえるの?」
「みえるみえる♪」
リンは笑顔で頷きながら答えた。
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