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雨上がりの澄みきった空
天ノ川第三小学校の学校終了のチャイムが鳴り響く中、いつものメンバーが5年3組に集まる
レオ「皆さん、ご存知ですか?近いうちに、また転校生が来るらしいですよ…」
誰もいない教室の中
レオは少し小さな声で話している
さつき「え?そうなの?知らなかったなぁ…」
ハジメ「俺もそんなの初耳だぜ?それに、さつき達が入ってから、まだ1月も経ってないぜ?」
敬一郎と桃子も首をかしげる
レオ「それで、ちょっと小耳に挟んだんですが…」
レオの話によると職員室に寄ったとき校長が電話をしていたが、その時に校長が言った言葉に疑問を持っていた
校長「転入をご希望される?はい。5年生ですね?えっ?…宮ノ下佳耶子…ですか?存じ上げませんが…えぇ…はい…さつき?それなら当学校にいますが…あぁなんだ、お知り合いの方なんですか。はいお待ちしております。」
レオ「と言っていたんですが…」
桃子「さつきちゃんのお知り合いだそうですけど…」
皆の視線がさつきに集まる
さつき「うーん…前の学校では仲がよかった友達は結構いたからなぁ…よくわからない」
レオ「それで更に疑問があるんですよ」
敬一郎「え?」
レオ「なぜ、佳耶子さんの事を尋ねたのかですよ!普通、さつきさんの知り合いなら、まずさつきさんのことを聞いてくると思います」
桃子「そう言われれば確かに…」
教室が静かになる
「もう下校の時間ですよ」
全員「うわぁ!!!」
用務員さんだった
いつの間にか背後にたってボソッと言ってくるので誰もが驚く
ある意味幽霊よりたちが悪いかも…
ハジメ「すぐに出ます!」
と言って逃げるように出て行く
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