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何かが風を切り、こちらに飛んでくる。それを避けるため左に飛んだが反応が遅れたのと女子生徒を庇いながら飛んだため左腕に直撃し、服や皮膚を切り裂く。腕や破れた服を見て唖然とする。しかし、休む間もなく男子生徒は同じ攻撃をしてくる。
?「ほらほら、どうしたどうした俺に勝つんだろ!さっきまでの威勢はどうした嬢ちゃん、反撃してこいよ。」
何度か避けているうちに相手の攻撃の動きが直線的な動きしかできないことに気がつき、攻撃は当たらなくなる。が、
カオル「どうしよう、何なんだろ、あれ?」
避けているが見えているわけでもなく対処の仕方がわからない。そう呟くと、
?「何って魔法じゃない!よくそんなんでこの魔法学園にいるわね!」
カオル「魔法?学園?いやいや僕此処に来るの今日初めてなんだけど。」
そんな事を話している間も男子生徒は笑いながら、止む事なく魔法を撃っている。その時、
-モエアガレ。フレイム!-
頭の中に声が直接響いてくる。
カオル「なに、今の?」
すると、もう一度
-モエアガレ。フレイム!-
と、頭の中に響く。その言葉を無意識のうちに口ずさむ。
カオル「燃え上がれ。フレイム!」
そう言うと男子生徒が松明と化し大きく燃え上がる。
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