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店長「なるほど、確かに上手にできてるよ。私の作ったものより生クリームが多く使われていて見た目は美味しそうだね。でも、」
ユイ「女性が手を出しづらくなったわね。」
店長とユイがそう言う。
カオル「そう言われると思って生クリームに少し手を加えてみました。ユイ、ちょっとなめてみてよ。」
そう言うと、少し口に含む。
ユイ「!?さっきよりクリームが軽い?けど、味が変わってない。」
店長「本当だ。う~ん、カオル君うちで正式に働かない?」
カオル「一応学生ですし。」
店長「そうかい。アルバイト明日9時頃に来てくれ。それと、今日は私の奢りだ。」
カオル「ありがとうございます。」
ユイ「それじゃ、帰るわよ。」
カオル「あ、うん。」
3週間後
カオル「ありがとうございました。またの御越しをお待ちしております。」
この日最後の客が帰り、店を閉め、自分の仕事を終える。
店長「カオル君今日もお疲れ様。はい、これが今日の分ね。考えてくれたかい?」
考えてくれたとはうちで働かないと言われたやつだ。あれから、何度も頼んできたのだ。
カオル「ありがとうございます。ええっと、週三日で放課後だけなら。」
店長「本当に。それじゃ、これからもよろしく頼むよ。本当にカオル君のおかげで毎日繁盛だよ。」
カオル「いえ、自分で食べたいものを作ってるだけなんですけど。(汗)」
店長「それでもいいよ。新商品、新サービス。君のおかげでこの3週間でうちも星のつく有名店になれたんだから。明日から、勉学頑張ってね。」
そう言うと豪快に笑いながら店の奥に入って行った。僕も帰るべく、店を出て歩を進めると、一軒のペットショップが目に入る。
カオル「あれ?こんな所にペットショップなんてあったっけ?」
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