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気になりその店へと入り、中を見て回っていると一匹の生き物の前で足が止まる。どうしてかその場から動けなくなる。そいつは白い猫で何故か値段がついておらず、ケースの中から前足を伸ばしてくる。ずっと立ち止まって見ていると、
?「おい、そいつがほしいのか?」
後ろから声を掛けられる。
カオル「え、うん。ほしいかも。」
?「じぁ、魔法は信じるか?」
カオル「!?」
この3週間で知った事で魔法は外の世界に知られてはいけないことなのだ。だから、魔法を信じるかと聞かれて答えに困る。
?「・・・。嬢ちゃんそこの日本語学校の生徒じゃないのかい?」
カオル「はい。そうですけど。」
?「じゃ、嬢ちゃんこいつをやるよ。こいつはビャクっていう魔生物なんだ。成長すると純白の獅子になる。大事にしてやってくれ。」
そう言うとケースから僕の手に乗せてくれる。
カオル「わかった。ありがとう、おじさん。」
?「ほら、嬢ちゃん店閉めるからもう帰ってくれ。」
時計を見て、店を閉めだすおじさん。言われるがままに僕は店を出て寮への帰路へと着く。
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