<第3話・転入>

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僕は何かの鳴き声で目を覚ます。 「みゃ~、みゃ~。」 さらに、頬をなめられて体を起こす。顔にくっついているそいつを抱き、撫でてやる。しばらく撫でてやると満足したのか喉を鳴らす。昨日からうちにいるビャク。  リビングに行き、小皿にミルクを注ぎ、ビャクにやると、すぐに飲み始める。ビャクがミルクを飲んでいる間に制服に着替えて、朝食に取りかかる。ソファーに座り、朝食を食べていると、飲み終えたのかビャクがやってくる。それを見て、 カオル「そういえば君に名前をつけてあげないとね。」 言ったことがわかっているのか、わかっていないのかはわからないけど、 「みゃ~。」 と、返事を返してくる。  朝食を食べ終えて、バックを持つ。今日から学園で魔法を習う。 カオル「(魔法のことわかんないけど、大丈夫かな?)それじゃ、行ってくるからおとなしく待っててね。」 「みゃ~。」 返事を聞いて出掛ける。お姉様いわく、僕は転入生として高等部に入るらしい。そのため、職員室へと向かう。中へ入ると、 ミスズ「薫君こっちに来て。」 声を掛けられる。言われた通り行くと、お姉様とは別の女性が立っている。 ミスズ「薫君、彼女が貴方のクラスの担任のフリス先生よ。」 フリス「初めまして、神名薫君。紹介の通り、私が貴方のクラスの担任のフリス・ケルートよ。よろしくね。」 カオル「こちらこそお願いします。」 フリス「それじゃ、教室に行きましょうか?」 教室の前へと着くと、 フリス「呼んだら入ってきてね。」 そう言うと、先生は先に入っていく。
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