<第3話・転入>

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店に着くと、今日も多くの人が入っている。 カオル「今日もたくさん入ってるなぁ~。」 ユイ「そうね。それより、早くケーキ持ってきてよね。」 カオル「あ、うん。」 すぐに調理場に向かい、すでにいる人に挨拶をして、作業に取り掛かる。あっという間に今日のノルマ分を作り終え、できたものを一つと、紅茶の入ったポットを持ってユイが座っている席へと向かう。 と、そこでは、 ユイ「その子を返しなさいよ!」 ?「嫌です。この子は私のです。」 ウェイス「み~、み~。」 店長「お客さん喧嘩はやめて下さい。」 ユイと別の女の子がウェイスを真ん中に綱引きをしており、それを店長が止めようとしている。 カオル「て、店長どうしたんですか?」 店長「あ、カオル君いいところに来た。彼女達を止めてくれよ。」 僕が声をかけるために店長に近寄ると、こちらへ振り向く。店長の顔を見て、 カオル「ちょっと、な、何泣いてるんですか?」 驚く。顔がグチャグチャになるくらい泣いている。 店長「だって、これもう20分も続いてるんだよ。いっこうに止まろうとしないんだよ。」 カオル「20分も!ねぇユイ、ストップ、ストップ。どうしたの?」 ユイ「ちょっと止めないでよ、あんた。あれアンタがどうして此処にいるのよ?」 カオル「どうしてって、ケーキできたから持ってきたの。それより、何やってるの?」 止めに入ると、ユイが反対側の女の子を睨み付けて、 ユイ「聞いてよ、フティーがウェイスをとろうとするの!」 と、言うがフティーと呼ばれる女の子も フティー「ちょっと、この子はもう私のよ!はやく離してください。」 そう言って、二人がまたウェイスを引っ張りだす。 カオル「ストップ。二人ともウェイスが痛がってるから。そんなに言うならウェイスに決めてもらえばいいんじゃない?(僕のなのに。)」 ユイ「それもそうね。ウェイスおいで。」 フティー「こっちよ。こっちにおいで。」
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