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店に着くと、今日も多くの人が入っている。
カオル「今日もたくさん入ってるなぁ~。」
ユイ「そうね。それより、早くケーキ持ってきてよね。」
カオル「あ、うん。」
すぐに調理場に向かい、すでにいる人に挨拶をして、作業に取り掛かる。あっという間に今日のノルマ分を作り終え、できたものを一つと、紅茶の入ったポットを持ってユイが座っている席へと向かう。
と、そこでは、
ユイ「その子を返しなさいよ!」
?「嫌です。この子は私のです。」
ウェイス「み~、み~。」
店長「お客さん喧嘩はやめて下さい。」
ユイと別の女の子がウェイスを真ん中に綱引きをしており、それを店長が止めようとしている。
カオル「て、店長どうしたんですか?」
店長「あ、カオル君いいところに来た。彼女達を止めてくれよ。」
僕が声をかけるために店長に近寄ると、こちらへ振り向く。店長の顔を見て、
カオル「ちょっと、な、何泣いてるんですか?」
驚く。顔がグチャグチャになるくらい泣いている。
店長「だって、これもう20分も続いてるんだよ。いっこうに止まろうとしないんだよ。」
カオル「20分も!ねぇユイ、ストップ、ストップ。どうしたの?」
ユイ「ちょっと止めないでよ、あんた。あれアンタがどうして此処にいるのよ?」
カオル「どうしてって、ケーキできたから持ってきたの。それより、何やってるの?」
止めに入ると、ユイが反対側の女の子を睨み付けて、
ユイ「聞いてよ、フティーがウェイスをとろうとするの!」
と、言うがフティーと呼ばれる女の子も
フティー「ちょっと、この子はもう私のよ!はやく離してください。」
そう言って、二人がまたウェイスを引っ張りだす。
カオル「ストップ。二人ともウェイスが痛がってるから。そんなに言うならウェイスに決めてもらえばいいんじゃない?(僕のなのに。)」
ユイ「それもそうね。ウェイスおいで。」
フティー「こっちよ。こっちにおいで。」
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