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フティー「な、何が中にいるの?」
フティーは完全にビビってユイの後ろに隠れている。
カオル「何ってね?見ればわかるよ。ただいま。」
ユイ「ただいま、そろそろそれを離しなさいよ。外まで悲鳴がだだ漏れよ。」
僕らは普通に部屋に入る。それにビクビクしながらフティーはついてくる。
すると、中から返事が返ってくる。
?「おかえりなさい。ユイがそう言うなら。薫君おかえり。」
ヴァレルの相手をやめてそれは僕へと飛び掛かってくる。いつもの事なのであらかじめ買い物したものを置いて身構える。飛んできたそれは、
フティー「学園長!?」
学園長ことユイの母親のミスズさんである。
ミスズ「薫君、部屋に帰った時の挨拶は?」
腰の辺りにしがみついたままそんなことを言ってくる。僕はもう挨拶はしたので、
カオル「もう挨拶したじゃないですか?」
と、返しておく。すると、
ミスズ「違ったわよね?」
先程までとはトーンが低い声が耳に届く。それを聞いて、本能的に
カオル「た、ただいま帰りました、お姉様。」
言われるがままに従う。すると、お姉様は満足したのか
ミスズ「晩御飯早く作ってね。」
と、元のトーンで言い、リビングの方に消えていった。それを見て、
カオル「ウェイス、ユイの所へ行ってて。」
と、ウェイスにそう言う。
ウェイス「みゃ~。」
ウェイスは一鳴きすると、頭から飛び降りてユイの所へ向かった。
僕は買ってきたものを使って晩御飯つぐりに取り掛かる。
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