救えなかった時に生まれた恋

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……今の言葉は私が思った言葉じゃない。 実際に発せられた言葉。 冬哉から。 言っちゃった…… 全てを壊してしまう事を認める言葉を。 今、一つの言葉が二つになった。 数多くの悲しみを生みながら。 光は私の元で意識が朦朧としてたから、多分聞こえてなかったんだと思う。 だって聞いてたら、光なら飛び出してそうだもの。 そんな光と、私は付き合える時ってあるのかな? もしあったとして、ちょっとした事で別れたり出来ちゃうものなのかな? だって私、あの二人なら絶対最期までいけると思ったんだよ? ずっと両想いで、そしてやっとの事で想いが届いて……それなのにっ!! 恋愛って漫画のように上手くいく事ばかりじゃないんだ…… 付き合うってそんなに心へのリスクが高い事だったんだ…… 知ってるようで、全然知らなかった私。
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