救えなかった時に生まれた恋

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「えっと…落ち着いて説明している暇は多分無いんだ…。百聞は一見にしかず、って言うじゃない?信じるなら私に着いて来て!!」 そう言い終わった後、春歌は私の左側を通り過ぎ、駆けていった。 春歌は振り返らなかった。 私はどうすれば良い? 実は春歌の言っている事を、理解したようで理解していない。 でも、春歌はきっと、何か確証があって動いているんだと思う。 そして私を呼んだのは、私の力が必要だから。 必要じゃなかったら、大切な時間を使って私に話をしたりしないよね? まだ、よく分からないけど夏奈の為なら…… 冬哉の為なら動ける私がいる。 春歌、私を呼んだんだから何があってもミスは許さないからね!! 私はそう思い、春歌のあとに着いて行った。 ―――---・・・ それから、私達は桜坂公園にたどり着いた。
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