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そこでは知らない二人がキャッチボールをしていた。
私はこのまま通り過ぎるのだと思ったけれど、春歌はこの二人を呼んだ。
話を聞いていると、二人はどうやら冬哉の友達のよう。
でも、二人は非協力的。
ていうか、藤代君と呼ばれた人物は喋っていなくて、どちらかと言うと斎藤君一人が拒否している感じ。
しかも春歌は肝心な所で引きそうになるし。
だから私は見ていらんなくなって、
「冬哉の友達なら有無を言わず着いて来る!!」
と言って、斎藤君を強制的に引っ張って行った。
斎藤君の第一印象は最悪だった。
でも、後々に彼の事を分かっていく事となる。
―――---・・・
斎藤君の本名は斎藤光と言うらしい。
彼が走りながら教えてくれた。
春歌に着いて来た私達は、街の中でも来た事が無い場所に来ていた。
薄暗くて、春歌には一生縁がなさそうな場所。
夕方になって、辺りは更に物騒になる。
一体、春歌は何処を目指しているのだろう?
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