人生最悪の日

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突然、恋人に呼び出された。 「大事な話があるんだ。」 隆司(タカシ)と付き合いはじめたのは、大学生の頃で二十歳の時だった。 同い年で、同じサークルに入ったのがきっかけで仲良くなった。 友人関係が長く続いたが、ある日隆司から告白され、付き合うようになった。 正直面食いなあたしは、隆司と付き合えてすごく嬉しかった。 それから7年、彼だけを愛してきた。 (女は1人の男に付いて行くものでしょう?) 自分で言うのもなんだが、あたしは結構モテる。 けれど、隆司を超える男はいなかった。 そう、あたしは隆司にぞっこんなのだ。 そしてあたしも気づけば27歳……。 周りの友達は、続々と結婚していく。 そんな時、大事な話があると呼び出された―――。 期待するなと言うのが無理な話だろう。 そう、あたしは期待に胸を踊らせていた。 .
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